VISUAL SHOCK Vol.3 刺激 〜夢の中にだけ生きて〜 |X
VISUAL SHOCK Vol.3 刺激 〜夢の中にだけ生きて〜
出演:
KRE
発売日 2001-09-05
コアなファン向けライブ映像 2005-06-23
時期的には、Xの人気がいよいよ頂点に達し東京ドーム公演を初めて完成させた辺りの時代だろう。まだ、JAPANに改名される前で初期特有のけばけばしいメイクを維持していた頃でtaijiもまだ在籍していた頃だ。各メンバーが東京ドームを驚きを隠せず視察する姿や、空港でファンの取り巻きから逃れるシーンに、まだ初々しさを見出す事ができる。
本作は、選曲を見てもらえば分かる通り大半がアルバムからの選曲で他のライブ映像に比べて有名曲が少ないという意味では、初めて手にするアイテムとしては相応しくないかもしれない。しかし、コアなファン程魅力的に見えるライブ映像であるのも確かだろう。もし浅いファンなら集大成的な「破滅に向かって」や初期の爆裂的ライブ「爆発寸前GIG」やラストライブが適当かもしれない。
とはいえ、本作でも相変わらずのplay abilityを感じる。素晴らしいテクニックだ。♪8では、アコースティックギターを交えたバラードを披露するが、bassのtaijiが器用にアコギを操る様は、マルチプレイヤーとしてのXの凄さも見え隠れする。
惜しむらくは、あまりに編集されすぎて真のライブの魅力が伝え切れていない所か?色々趣向を凝らした映像美を披露するのはXの魅力の一つでもあろうが、あまりに編集されるぎると「ライブバンド」としての臨場感を伝える足枷になる危険も孕む。toshiのボーカルも別テイクのような印象さえ受ける。極端な話カメラ一台で終始追うというスタイルも真のXの魅力を伝承するという意味ではありな選択ではないだろうか?
リリース:1991年